原因と結果の詭弁メモ

わかりやすい例:咳をよくする人100人を集め調査を行ったところ、内90人が風邪をひいていた。
よって咳のしすぎは風邪を引き起こす可能性がある。

メモ:関係の逆転。実際には風邪がセキの原因である。正しい結論は「風邪と咳には何らかの関係性がある可能性が高い」


よくある例:暴力的な本や番組、ゲームを行う人間は、暴力的な事件を起こす確率が高かった。
よって暴力的なメディアは、暴力的な犯罪を助長する。

メモ:第三の要因。
この場合は「暴力的な本や番組、ゲームを行う人間」を集めた場合
「最初からその人間が暴力的な性質を持つ」という原因が発生する。

わかりやすい例:沖縄県よりも北海道のほうが年間に出るゴミの量が多い。北海道の人はゴミを出しすぎだ。

メモ:条件の不一致。人口が違いすぎる。

派生:→寒い地方の人間のほうがゴミを出しやすい。(北海道の存在をさらに分かりにくくしている)

メモ:一部のサンプルの抽出。多くのサンプルと見せかけて結局1つずつの県しかサンプリングしていない。

実際にあった例:日本人が1年間に飲む牛乳は1人平均約35リットル。デンマークやオランダなどは優に100リットルを超える。チーズなど乳製品を含めると、その差は4倍前後にもなる。しかし、高齢者の大腿骨頚部(だいたいこつけいぶ)(太ももの付け根)の骨折率は北欧諸国の方が日本より高い。このため「牛乳は防止策にならない」との指摘がある。
(実際の文章)

メモ:条件の不一致と第三の要因の複合パターン